めくるめく恋心

お風呂から上がってリビングに行くと、うーちゃんが夜ご飯を食べていた。


「うーちゃん、お帰り。」

「あぁ。 面接どうだった?」

「来週から働くことになったよ!!」

「良かったな。」

「うん!!」


帰り道、欄先輩にも報告メールを送った。どうやら気にしてくれていたみたいで、速攻でメールが返ってきた。

ソファーに座ると、きーちゃんがゴロンと私の膝の上に頭をのせた。


「バイト始めたらますます構ってくれなくなる……。」

「何言ってるの。 私よりきーちゃんの方が家に居ないじゃない。」

「まぁそーだけどさー。 今度遊びに行ってもいい?」

「私がバイトに慣れたらね。」


どうやらモデルの子たちの間ではBlue Roseは有名らしく、きーちゃんも知っていた。そういう業界で有名ならオーダーが多いのも納得だと思った。

_好きなモデルが着けているアクセサリーとかって気になるよね。 HPがなくてもお客さんが絶えないわけだ。


「お風呂入らなくていいの?」

「ん〜……もう少しこのままぁ〜。」


子供みたいにゴロゴロするきーちゃんとソファーで私も寛いだ。こうしてまったり過ごす時間って本当に落ち着く。