きーちゃんの言葉に、千代さんと昭人さんは「はい?」みたいな顔をした。うーちゃんは分かっていたのか、全く動じていない。


「あんたの妄想の話し?」

「ちょっとお母様。 俺の扱いいい加減酷すぎでしょ。 イヴに付き合うことになったから、マジで。」

「心ちゃん!! 本当にこんなのが彼氏でいいの!?」

「自分の息子をこんなのって何だよ!?」


きーちゃんの言葉を完全無視した千代さんに迫られて、慌てて首を縦に振った。


「私も大好きだから……えっと、許してもらえますか?」

「許すも何も、二人がそれでいいなら私たちは反対なんてしないわよ。 ねぇ?」

「私も千代と同じ気持ちだよ。 従兄妹同士は法律的にも問題ないし、そもそも吉良と心ちゃんは戸籍上従兄妹だけど、血はつながってないから安心しなさい。」


_ん? 血がつながってない!?


「何それ!?」

「それってうーちゃんとも血がつながってないって事!?」

「あぁ、そうだよ。」


_そうだよって……え!? どういう事!?

この件に関しては流石のうーちゃんも驚いた顔をしている。


「うちは再婚でお互い子連れ同士でね、私は母親で兄さん二人は父親の連れ子なのよ。 兄さんから聞いた事なかった?」