めくるめく恋心

きーちゃんに話をするタイミングを見計らって早数日。最悪な事にクリスマスイヴを迎えてしまった。

バイトに行く前にきーちゃんの部屋を覗いてみたけど、既にもぬけの殻で話はできないしプレゼントも渡せなかった。


「おはようございます。」

「おはよう。」

「心ちゃん、おっはよー。」


スタッフルームに行くと、葉山さんも居た。

_朝から居るなんて珍しい。


「イヴの日なのにバイト入ってもらっちゃってごめんね。」

「いえ、どうせ暇だったので逆に助かります。」

「直ぐにいい男見つかるよ。」


「きーちゃんの事が好きなんです。」とも言えるはずもなく、笑って誤魔化した。

トイレで制服に着替えてもう一度スタッフルームに戻ると、葉山さんに手招きされた。葉山さんと玉置さんと向き合うように座ると、小さな四角い箱を差し出された。


「これは?」

「いつも頑張ってくれてる心ちゃんへ、俺と玉置からのクリスマスプレゼント。」


_クリスマスプレゼント……? 私に?


「いやっ、そんな!! 嬉しいですけど、でも……っ。」

「いいから、いいから。 素直に受け取ってくんないと俺たちも困っちゃうでしょ。」