広告が出てから、店頭に足を運ぶお客さんが増えた。オーダーも新規で取れないくらい予約でいっぱいで、元々忙しかった玉置さんは激務になっていた。私はそんな玉置さんに迷惑をかけない様に必死だった。
「いらっしゃいませ。 って、蒼汰君だ!」
「やっほーココちゃん! 頼んでたやつ出来てる?」
「あ、うん! 出来てるよ!!」
オーダーを受けて完成した品物が入っている引き出しのカギを開けた。蒼汰君の名前のメモを付けた二つの箱を取り出し、ショーケースの上で箱を開けて見せた。
「確認お願いします。」
蒼汰君は二つの箱を手に取って確認すると、ニコッと笑った。
「バッチリ! 流石玉置さん! お礼が言いたいんだけど、今日玉置さんいる?」
「居るのは居るんだけど……ちょっと見てくるね。」
「あ、忙しいんだったらいいや。 メール送っとく。」
「ごめんね。 それより、その指輪ってクリスマスの?」
「そっ! 春姫とのペアリング。 春姫と話し合って、もう隠すの止めようって話になったんだ。 俺の見えないところで嫌な思いさせるかもしれないけど、絶対守るし、それに一緒に居られるなら辛い思いより楽しい思いの方が大きいかなって思って。」
「蒼汰君にそこまで愛されてる春姫ちゃんは幸せ者だね。」
指輪を受け取った時の春姫ちゃんの幸せそうな顔が目に浮かぶ。二人は形のあるものでつながらなくても、きっと心がつながっているんだろうなって思う。
周りの人たちが幸せそうに見えるのは深く知らないからなのか、本当にそう見えてるのか、私が寂しいと思ってるのか……ハッキリとした理由は自分でも分からなかった。
「いらっしゃいませ。 って、蒼汰君だ!」
「やっほーココちゃん! 頼んでたやつ出来てる?」
「あ、うん! 出来てるよ!!」
オーダーを受けて完成した品物が入っている引き出しのカギを開けた。蒼汰君の名前のメモを付けた二つの箱を取り出し、ショーケースの上で箱を開けて見せた。
「確認お願いします。」
蒼汰君は二つの箱を手に取って確認すると、ニコッと笑った。
「バッチリ! 流石玉置さん! お礼が言いたいんだけど、今日玉置さんいる?」
「居るのは居るんだけど……ちょっと見てくるね。」
「あ、忙しいんだったらいいや。 メール送っとく。」
「ごめんね。 それより、その指輪ってクリスマスの?」
「そっ! 春姫とのペアリング。 春姫と話し合って、もう隠すの止めようって話になったんだ。 俺の見えないところで嫌な思いさせるかもしれないけど、絶対守るし、それに一緒に居られるなら辛い思いより楽しい思いの方が大きいかなって思って。」
「蒼汰君にそこまで愛されてる春姫ちゃんは幸せ者だね。」
指輪を受け取った時の春姫ちゃんの幸せそうな顔が目に浮かぶ。二人は形のあるものでつながらなくても、きっと心がつながっているんだろうなって思う。
周りの人たちが幸せそうに見えるのは深く知らないからなのか、本当にそう見えてるのか、私が寂しいと思ってるのか……ハッキリとした理由は自分でも分からなかった。


