めくるめく恋心

葉山さんとの電話を切って、みんなと一緒に教室に向かった。

愛からは『災難だったけど、いい経験になったし良かったじゃん。』と言われた。

_いい方向に考えればそうだけど、訳分かんないままやった事だし正直責任が重い。


「でもこの心ちゃん本当に可愛いよ。」

「二人がそんなんじゃないって分かってても、蒼汰と本当に付き合ってるみたいに見える。」


愛の言葉にまたしても気が重くなった。

_きーちゃんもそんな風に思ったりしてるかな? 

あの時の一言が未だ心に刺さったまま取れない。

うーちゃんに頭をくしゃっとされ笑顔を浮かべたけど、ちゃんと笑えているか微妙だ。

愛と教室に入ると色んな子から声を掛けられた。どれも広告の事ばかりで、学校に来て早々うんざりだった。


「はいはい、そーこーまーでぇぇぇ!!」


愛の声にみんなは「えぇ〜。」と言いながらも素直に席に戻って行った。こういう時はいつも愛に守ってもらってばかりだ。


「ありがとう。」

「こんくらい、いいって。 それより暫くは注目の的だろうねー。 何かあったら言いなよ?」

「うん、ありがとう。」


席についてつい溜息が漏れた。

_みんな早く忘れてくれればいいな。