めくるめく恋心

「流石うちの心ちゃん。 完璧塚本(つかもと)さんに気に入られちゃったね〜。」


_うちのって……葉山さんお父さんみたい。


「塚本さんこの業界で結構顔広いから、本当に色々と助けになってくれると思うよ。」

「俺もまたココちゃんと仕事出来たら嬉しいー。」


_そう言ってくれるのは嬉しいけど、次はないと思う。


「ちょっと二人並んで。 娘の晴れ舞台だから記念に写真撮っとく。」

「あはは、娘って何ですか。」

「それぐらい心ちゃんが可愛いって事。 ほら、いいから早く並んで。」


葉山さんに言われて蒼汰君と二人で並んで立った。本格的なカメラじゃなくてスマホのカメラのおかげか、さっきよりも自然に笑えた。


「蒼汰と……心ちゃん!?」


_え?

顔を向けると奈々子ちゃんときーちゃんが立っていた。二人が立っているところを直視したくなくて、視線を少し下にずらした。


「お前らもこのスタジオで撮影だったの?」

「そうだよぉ。 って、そんな事より、心ちゃんモデル始めたの!?」


私の方はそんな事よりも、きーちゃんの腕に絡みついた奈々子ちゃんの腕の方が気になってしょうがない。