めくるめく恋心

私は友達に恵まれてる。こういう時、みんなと友達で良かったなって実感する。


「あたしも彼氏欲しー。　麻耶はいんの？」

「私は他校にいるよ。」

「マジ？　麻耶はあたしと同じだと思ってたのにー。」

「それどういう意味？　ってか、一年の時愛と篠宮君って付き合ってると思ってた。」

「私もそう思ってたから、花京院先輩が篠宮君に猛アタックし始めてビックリしたよ。」

「え！？　マジ！？　右京とはずっと友達だから。　見た目怖いけど、優しいしイイ奴だよ。　ねー？」

「うん。　うーちゃんは子供とお年寄りからモッテモテなんだよ。　あ、あと年上のお姉様？」


＿うーちゃんは周りから誤解されやすいみたいだから、ここで少しでも誤解をときたい。　余計なお世話かもしれないけど……。


「確かに見た目怖いよね。　でも市川さんが「うーちゃん。」って呼ぶたび可愛く見えてくるからマジ不思議。」

「あはは、見た目と呼び名のギャップが凄いよね。」

「あたしも初めて聞いた時は笑いが止まんなかったし。」

「小さいころからそう呼んでるから私は違和感ゼロだよ。　それに、寝てる時のうーちゃんは可愛いんだよ？」


みんなにうーちゃんの寝顔を見せたら「子供みたぁい。」と笑われた。

＿いい意味の笑いなんだよね？

みんなで色んな話をしていると、ちらほら欠伸が出始めた。明日も朝早いしそろそろ寝ようという事になり、部屋の電気を消した。暗闇の中目を瞑ったら面白いくらい急激に眠くなった。