めくるめく恋心

暫くすると、サッカー部の団体が見えて来た。


「心!?」


私を見つけるなり、千里は駆け寄って来てくれた。

サッカー部の人たちが帰っていき、私と千里は二人きりになった。少し空気が重い気がするけど、これは気のせいじゃないだろう。


「話があるの!」


沈黙に耐えられなくて、口を開いた。すると千里は何も言わずに私の手を取って歩き始めた。黙ってついて歩いた。千里が足を止めたのは小さな公園だった。二人で並んでベンチに座ったはいいけど、沈黙が続いた。

千里の顔が見られない。


「私……やっぱりこのままじゃいられない。 勝手なのは分かってる。 でも、ごめんなさい……別れ……っ!?」


苦しいくらい力強く抱きしめられた。言葉はなくても千里の気持ちが伝わってくる。


「嫌いになったって事?」

「っ……そ、だよ……っっ。」

「ちゃんと言えよ!! 言葉にしろよ! じゃなきゃ別れるなんて認められないだろ!!」


初めて千里の怒鳴り声を聞いた。


「大、きっ……らい……もうっ、千里の事、が……大嫌いっ……!!」

「っ……ごめん、心……ほんと、ごめんっ……ありがとう。」