昼休みの終わりの時間が迫り教室に戻ると、既に愛が戻ってきていた。


「心!? 何その顔!!」


_ちゃんと化粧直ししたんだけどな……。


「そんなに酷い顔してる?」

「してる。 次の授業まで少し時間あるし、話聞くよ? ってかサボっちゃう?」

「それは悪いから、今掻い摘んで話す。」


二人で教室の隅っこに移動した。教室もまだ騒がしいし話しやすい。


「さっき千里に別れ話を……」

「え!? 何で!? え!?」


勢いよく愛に話を遮られた。

_こういう反応するよね。


「千里の事は好きだけど、私気付いちゃって……。」

「気付いたって、何に?」

「寂しさを埋めたくて千里の優しさにすがってたって……大事にしてくれるから、私も千里の事好きにならなきゃって……私、最低な事してた。 好きなのに、千里と私の好きは意味が違った。 埋まらなかった……。」

「心……。」

「そう思い始めたきっかけはきーちゃんだったの……。」

「吉良? 何で吉良?」