「うっ……!?」


写真を撮り終えると愛にみぞおちをぶん殴られた。


「何だよ!?」

「別にっ、殴りたくなっただけ!!」

「意味分かんねーし!!」


愛はプリプリ怒りながらどっかに行ってしまった。最近の愛は怒ってばっかりだ。それも俺に対してだけ。


「写真、後で送っておくね。」

「うん、ありがと。 ってかさ、愛の奴なんで最近機嫌悪いわけ?」

「さぁ? 何でだろうね?」


_心ちゃんのこの顔は絶対知ってるだろ。 右京も何か知ってる風だし、俺だけ仲間外れかよ。

心ちゃんたちが教室からいなくなると、嘘みたいに教室内が静かになった。


「なー右京。 俺ちょっと抜けていい?」

「上手く抜けろよ。」

「おー。」


委員長にばれない様にこっそり教室を抜けた。

_あいつ何処行ったんだよ。

三年の男と楽しそうに話をしている愛を見つけた。

_俺には一発食らわせといて何だあの笑顔は。