めくるめく恋心

着替えて千里とリビングに行くと、どんちゃん騒ぎが繰り広げられていた。

_さっきの事もあるしちょっと気まずいかもって思ったけど、この調子なら気にしなくていいかも。 ってかお酒と煙草臭い……。


「センの裏切りもぉのぉぉぉ!!」

「ちょっ、好美(よしみ)さん! 飲み過ぎですって!!」


凄い勢いで女の人が泣きながら千里に抱き付きギョッとした。抱き付いてワンワン泣きながらも、手にはしっかりと缶酎ハイが握られている。


「私は浮気された挙句フラれたっつーのに、彼女とラブラブかぁぁぁい!!」

「浮気?」

「そう! しかも三股!! っつーかつーか!! 実は私が浮気相手だったのがも〜!!」


_酔っ払いって凄い。

どうしていいのか分からなくて、露骨に困った顔をしている千里を斜め後ろから眺めていたら、突然後ろから抱き付かれた。


「さっきはごめーんね?」

「い、いえ!! 大丈夫です!!」


そう言いながら顔が熱くなった。

_目元が千里と似てる。 思ってた通りお姉さんも美人だ。


「お名前はぁ〜?」

「心です。」

「心ちゃんか〜名前もかっわい〜! 私は涼花(すずか)だよう。 んで、これが彼氏の司(つかさ)!!」