めくるめく恋心

ドアのところに立っている女性と目が合い、恥ずかしさが爆発した。

慌てて布団の中に潜ると、千里はため息をついてベッドから出て行った。


「ありゃりゃぁ〜ごっめぇん! もしかしてお邪魔だったぁ〜?」

「邪魔どころの話しじゃないよ。 本当に最悪。」

「千里ってば怒った顔もかぁわぁい〜!!」

「分かったから、離れて。」

「怒っちゃヤー!! 千里たちもリビングにおいでよぉ〜!!」

「行かないよ。」

「ヤダヤダ!! じゃー離れないからぁ!!」

「分かった、分かった。 少し顔出すから先に行ってて。」

「んふふっ、オッケー!!」


ドアのガチャッという音がすると、室内はシーンっとなった。

ベッドが軋み、恐る恐る顔を覗かせると、眉尻を下げて申し訳なさそうな顔をした千里と目が合った。


「うちの酔っ払いがごめんね。」

「あ、いや、うん……えっと……お姉さん、だよね?」

「そ。 たまに帰ってきたと思ったらいつもあんな感じなんだよね。」

「仲良いんだね。」


千里は「悪くはないかな。」と言うと、私のおでこに優しくキスをした。親指で頬を撫でられ、そのまま唇をぷにっと触られた。さっきまでこの手で体に触れられてたんだと思うと、胸がまたドキドキした。それと同時にどこかホッとしている自分もいて、複雑な気持ちになった。