めくるめく恋心

ゴロンと横になったままボーっとしていると、ガチャッとドアの開く音がした。


「心!? そんなところで横にならないでベッド使えばよかったのに。」

「あはは、そうだよね。 床の方がひんやりしてて気持ち良くて……火照ってたのかな?」

「風邪ひくよ。」


千里は呆れながら笑って、軽々と私の体を持ち上げた。お姫様抱っこは少し恥ずかしかったけど、私はそのまま千里の首に腕を回して顔を埋めた。


「どうしたの?」

「今日千里に抱っこされるの二回目だなと思って。」

「あはは、言われてみればそうだね。」

「千里ってば顔に似合わず力持ち。」

「心は軽いし、それに俺だって男だよ?」


ベッドにおろされ覆いかぶさった千里に見下ろされた。

初めて千里を見た時は綺麗な顔立ちで、王子様みたいな人だと思った。付き合ってからもその時の印象は残ったままだったけど、今の千里はそんな風には見えなかった。綺麗なだけじゃなくて、男の人って感じがする。

顔が近付いてきて、目をつぶった。

唇に感じた熱が、口の中まで広がっていく。

_私の熱も千里に伝わってるのかな?


「んっ……!」


胸のふくらみに触れられ、自分でも知らない声が漏れて恥ずかしくなった。