めくるめく恋心

久しぶりに来た千里のお家。まだ数える程しか来た事ないけど、ご両親とは一度も会ったことがない。それに千里のお姉ちゃんも。


「んっ……っ。」


リビングに入るなり、千里にキスをされた。鞄の紐がずれ下がって鞄が床に落ちた。そんな事には気にも留めない千里との唇は重ねられたままだ。

唇が離れて抱き合うと、千里の心臓の音よりも私の心臓の音の方が大きく聞こえた。


「まだ慣れない?」

「慣れないって言うか……照れる。」

「本当、可愛い。」

「っ!?」


首筋に柔らかい感触がして、ビクッとなった。するとチクリとした痛みが走り、ビックリして顔を上げると千里と直ぐ近くで視線がぶつかった。


「ごめん、可愛くてつい付けちゃった。」

「つ、付けたって……キス、マーク?」


悪びれた様子のない笑顔を向けられた。咄嗟に首筋を手で押さえて俯いたら、またギュッと抱きしめられた。


「そんな顔されると抑えが利かなくなりそうだよ。」


_そんな事言われると余計恥ずかしくなる。


「お、お腹空いた……。」

「あはは、そうだね。 何か頼もう。」