結局はうーちゃんに思い切り甘えてしまった。うーちゃん離れするのは程遠いな……。


「うん……ありがとう。」


少し笑って答えると、うーちゃんも小さく笑った。

今日の出来事がなくなるわけじゃないけど、一人で泣いた時には感じられなかったスッキリ感を感じた。


「自分の事ばっかりで罰が当たったのかも……秋ちゃん達の気持ち、ちゃんと考えられてなかった。 死んだことにされてるなんて、すっかり忘れてて、ただ会いたい気持ちだけを優先しちゃってた……。」

「事情は話さなかったのか?」

「そんな余裕なかった。 ううん……理由を話しても言い訳がましくなりそうで怖かったの……それに秋ちゃん凄く困惑してた。 もう時間は進んでるって……その通りだと思った。 あの日から何も変わってないのは私だけ。」

「お前の時間も進んでる。 だからこうしてまた日本に戻ってこられたんだろ。」


うーちゃんの言葉に目の奥が熱くなるのを感じた。こんなに涙腺が緩んだのは家族を喪った日以来かもしれない。


「いいから今日はもう寝ろ。」


そう言われて私は素直にベッドに横になった。「おやすみ。」と言って目を閉じると、うーちゃんも「おやすみ。」と言って部屋の電気を消して出て行った。散々泣いて疲れていたのか、あっという間に夢の中へ引きずり込まれていた。