「もぉー心配し過ぎだってば!! 進展があったら……」

「相変わらず嘘が下手だな。」


呆れた笑顔を向けられて、必死に保っていて平常心が一気に崩れた。トイレであんなに泣いたのに、また泣きそうになる。

うーちゃんにくしゃっと頭を撫でられ、俯いた。


「何があった?」

「……秋ちゃんと会ったよ。 居ると思ってなかったから本当ビックリしちゃって……っ、もしかして体調悪くて休んでたのかな? そうだとしたら悪い事しちゃった。 どうしてこうタイミング悪い事しちゃうんだろう……あ! でも会えたって事はタイミング良かったって事なのかな?」

「心」

「っ……、会いにっ、来ないでほしいって……もう今更遅いって……っっ。」


うーちゃんに頭を抱き寄せられ、胸に顔を埋めた。もう涙も声も我慢できなかった。Tシャツを掴む手に力が入る。うーちゃんの大きな手が背中を擦ってくれる。

暫くうーちゃんの胸を借りてとにかく泣いた。落ち着いた頃には頭はボーっとしていた。


「もういいのか?」


顔を離すとうーちゃんの優しい声が降ってきた。