とうとうやってきた文化祭一日目。どのクラスも売り上げ一位を狙って闘志を燃やしている。

学校内には色んな制服の子たち、そして小さい子から大人まで色んな人で賑わっている。

うちのクラスは朝からそれなりにお客さんが入っていて、賑わっているほうだと思う。


「ココ!!」

「恵奈ちゃん!!」


遊びに来てくれた恵奈ちゃんに駆け寄った。


「直ちゃんと秋ちゃんも来てくれてありがとう!!」

「ハムスターにしなかったのかよ?」

「もーまだ言う? ウサギで我慢して!」

「心! そんなとこで話してないでテーブルに案内したら?」


愛に言われてそうだったと思い空いてるテーブルに案内した。みんなに注文を聞いて裏に入ると、女の子たちが走ってきた。


「あのイケメン友達!?」

「みんな幼馴染だよ。」

「マジ!? 彼女居るの!?」

「二人とも彼女居るよ?」

「まーじーかぁー……そりゃあんだけ顔面偏差値高かったらいるよね、フツー。」


さっきまで息が荒かった筈が、みんなガッカリして表に戻って行った。相変わらず二人はどこにいてもモテる。