東稜に着くと、バスケ部のマネージャーが校門のところで俺たちの事を待っていた。


「こんにちはー、お待ちしてました。 今日は宜しくお願いします。」

「こちらこそ宜しく。」


部長と東稜のマネージャーが挨拶を交わしてるのをボーっと後ろで見てたら、東稜のマネージャーとバチッと視線がぶつかった。その視線は俺から秋生に移って、恵奈たちに移った。


「マネージャー増えたんですね。」

「あ、違うよ。 部員の彼女。」

「そうなんですね。 じゃあ取りあえず先に学食にご案内しますね。」


案内される途中、グラウンドで練習をしているサッカー部の連中が目に入った。

_ココの男サッカーやってんだったよな?


「あんなかにココの男いんじゃね?」

「居るだろうな。 でもこっからじゃよく見えない。」

「やっぱ気になるんじゃん。」

「気にならないとは言ってないだろ。」


秋生がこういう言い方をする時は結構気になってる時だ。秋生は感情が読み取り辛いとよく言われるが、俺からしてみればこんなに分かり易い奴はいないと思う。まあそれはガキの頃から一緒にいるからこそだとは思う。


「ここが学食です。」


学食に着くと、既に東稜バスケ部の奴らが来ていた。