「ビックリさせたいから取りあえずまだ連絡しない。」

「あっそ。」


俺たちの前を歩く恵奈と真里香は何やら盛り上がっている。

_女ってなんでいつもあんなテンション高めで話せんのかマジ謎。


「お前ココと寄り戻してぇとか思わねぇの?」

「自分でもよく分かんないんだよね。 一緒に居るとやっぱ楽しいし安心するけど、昔の思い出を引きずってんのか、今でも好きなのかはハッキリしない。 ってかココ彼氏いるし。」

「男いても奪えばいんじゃね? ま、取りあえずは普通に話せるようになって良かったな。」

「お前のおかげでね。」

「感謝しろよな。」

「あはは、めっちゃ感謝してるよ。」


駅についてホームに行くと、バスケ部の連中が居た。合流すると、すかさず寺門が近寄ってきた。


「何で真里香がいんの!?」

「恵奈が誘ってくれたから来ちゃった。 え? 私が居たら何か都合悪いわけ?」

「んなわけないじゃん!!」


真里香にすごまれて慌てる寺門。

_こいつ完璧尻に敷かれてんな。 ま、結構いいコンビだけどな。