普段の休みの日なら部活生以外いないが、今は文化祭前で普通の学校の日と変わらない。廊下も人で騒がしい。この時期の周りのテンションが一番面倒くせー。


「恵奈。」

「あれ? 部活は?」


教室で文化祭の準備をしていた恵奈に声を掛けた。恵奈は昔からこういう学校行事に積極的に参加する方だ。


「急遽東稜のバスケ部と練習試合になったんだけど、お前も来る?」

「え!? 練習試合って東稜でするの!?」

「あぁ。」

「行く行く!! 真里香も誘っていい?」

「好きにすれば。」

「じゃあ誘う!」


バスケ部一年の寺門と付き合っている真里香も一緒に行くことになった。三人で外に出ると、校門のところに秋生が立っていた。


「他の奴らは?」

「先に行ったよ。 ついさっきだから駅で合流できるんじゃない。 ってか鳥居(とりい)も来たんだ。」

「だって面白そうじゃん! あっちの学食でお昼食べるって言うしさ!」

「ココに会えるかな?」

「あいつに連絡すりゃいいじゃん。」


_確かココも文化祭の準備で学校だっつってたよな。