手首の温もりが離れ、その温もりは指先へと移動した。指先をちょこんと握られ、何故だか切なくなった。
「暫く入院するの?」
泣いてしまいそうになるのを誤魔化す様に口を開いた。
「MRIとかの検査をして異常はなかったんだけど、取りあえず今日だけ入院して本当に異常がなければ明日退院できるよ。」
「本当? そうなんだ、良かった。 退院祝いしなきゃね!」
「あはは、大袈裟だよ。 でもしてくれるなら楽しみにしてる! ココちゃんの作ったプリンが食べたい。」
「オッケー。 今日帰ったら作るね!!」
きーちゃんの右手についた白いギブスにそっと触れた。当たり前だけど固い。
「この時期にギブスは辛いね。」
「暑いし蒸れるから最悪だよ。 これを機会に両利きになろうかな。」
「私もサポートするよ……って、そんなのいらな……」
「その言葉待ってましたぁ〜!! ココちゃんなら大歓げ〜い!!」
子供みたいな顔で笑うきーちゃんを見て、私まで笑ってしまった。
_こういうところ、本当に可愛いんだよね。
きーちゃんと話していたら千代さんとうーちゃんが戻って来て、帰り際にはきーちゃんから「まだ帰ったらヤダー!」と駄々をこねられた。誰よりも早く「馬鹿な事言ってんじゃないの!」と突っ込みをいれたのはやっぱり千代さんだった。
「暫く入院するの?」
泣いてしまいそうになるのを誤魔化す様に口を開いた。
「MRIとかの検査をして異常はなかったんだけど、取りあえず今日だけ入院して本当に異常がなければ明日退院できるよ。」
「本当? そうなんだ、良かった。 退院祝いしなきゃね!」
「あはは、大袈裟だよ。 でもしてくれるなら楽しみにしてる! ココちゃんの作ったプリンが食べたい。」
「オッケー。 今日帰ったら作るね!!」
きーちゃんの右手についた白いギブスにそっと触れた。当たり前だけど固い。
「この時期にギブスは辛いね。」
「暑いし蒸れるから最悪だよ。 これを機会に両利きになろうかな。」
「私もサポートするよ……って、そんなのいらな……」
「その言葉待ってましたぁ〜!! ココちゃんなら大歓げ〜い!!」
子供みたいな顔で笑うきーちゃんを見て、私まで笑ってしまった。
_こういうところ、本当に可愛いんだよね。
きーちゃんと話していたら千代さんとうーちゃんが戻って来て、帰り際にはきーちゃんから「まだ帰ったらヤダー!」と駄々をこねられた。誰よりも早く「馬鹿な事言ってんじゃないの!」と突っ込みをいれたのはやっぱり千代さんだった。