めくるめく恋心

倒れない様に支えてくれたのは秋ちゃんだった。

その後ろには直ちゃんと恵奈ちゃんも。


「何で!?」

「急に聖園と練習試合になったんだよ。」


軽くテンパる私に愛が説明してくれた。


「それ文化祭で着るの?」

「うん! 秋ちゃんは文化祭何するの?」

「ただの休憩所。」

「え? 何それ?」

「待ち合わせに使ってもらう、ただのお茶飲み場だよー。 ってかココ可愛いー!!」


恵奈ちゃんに抱き付かれ、私もガバッと抱き付いた。

学校で恵奈ちゃんたちと話すのって昔は当たり前だったのに、今はちょっと変な感じ。


「ココはウサギっつーよりハムスターだろ。」

「へ? 何で?」

「ちょこまか動く割にどんくせーから。」

「もう! 直ちゃん酷い!!」

「確かにハムスターかも。」

「恵奈ちゃんまで!!」


ぶすくれていると、秋ちゃんと目が合った。するとニコッと笑われ、咄嗟に目をそらしてしまった。