楽しそうに話をする持田さんを見ていると、こっちのテンションまで上がってしまう。

_本当に好きなんだな。


「持田さんは何にするの?」

「私はいいの。 作ったものとかアレンジしたものを着てもらうのが好きなだけだから、文化祭当日は裏方なんだ。」

「え!? マジ!? モッチーも絶対コス似合うと思うのに勿体ない!」

「あははっ、ありがとう。 当日あんまり仕事がない分、衣装頑張るよ!!」


_愛の言う通り、持田さんもコスプレ似合うと思う。 例えば猫とか?

他人より色素が薄い方なのか、持田さんは透明感がある。猫って言っても日本猫じゃなくて洋猫って感じがする。

_スコティッシュ……何だっけ? 名前忘れちゃったけどそんな感じの猫。


「盛り上がってるね。」

「千里!?」

「俺もいるし!!」


今の時間何処のクラスもHR中で割かしみんな自由にしている。けどまさか千里と輝夫先輩が来るとは思ってなかった。


「どうしたの!?」

「敵情視察?」

「それはダメ!! 当日のお楽しみなんだから!!」

「あはは、嘘。 心に会いたくなっただけ。」


_またこの人はそういう事を平気で言う……。