めくるめく恋心

荷物が多くなりすぎていったん置きに帰ろうという事になり、夕方恵奈ちゃんのお家にお邪魔した。住んでいるマンションは変わってなくて、懐かしかった。


「お邪魔します。」

「お父さんが単身赴任中で、今お母さんそっちに行ってるからいないの。 ココに会いたかったって残念がってたよ。」

「私も会いたかったー。 今度はおばさんが居る時に遊びに来るね。」

「お母さんも喜ぶよ。」


リビングに荷物を置いて、ふと写真立てに目がいった。

_この写真、小学校低学年の頃のだよね?

恵奈ちゃんのお誕生日に取った写真。おばさんの手作りケーキを恵奈ちゃん、直ちゃん、秋ちゃん、そして私で囲んている写真。


「夜ご飯どうしよっか? 作る? それとも外に食べ行く?」

「昔みたいに一緒にご飯作ろうよ!」

「そうだね!」


荷物を置いた私たちは財布だけ持って近くのスーパーに向かった。

子供の頃お母さんとお姉ちゃんとよく買い物に来ていたスーパー。子供連れのお母さんを見ると、少しだけ切なくなった。

籠を載せたカートを私が押して、その籠の中に恵奈ちゃんが食材を入れていく。夕食の材料だけを買う予定が、お菓子やらジュースやら、色々買い込んでしまった。

パンパンになったビニール袋を見て二人して笑ってしまった。