「俺のせいだ! ココちゃんに怖い思いさせて、辛い思いさせて、本当、ごめん……っ。」

「……もしかしてうーちゃんから聞いたの?」

「……うん。 体調崩してた事も、帰りにっ、襲われた事も……っ!」


ココちゃんにギュッと抱きしめられた。今こうしてココちゃんを近くに感じられて良かった。考えるのもイヤだけど、もしかしたら会えなくなってたかもしれないんだ。一生……。


「きーちゃんのせいなんかじゃないよ。 私がボケボケしてたせいだから、気にしないで。」


体を離したココちゃんは俺の顔を覗きこんで微笑んだ。数えきれないほど見てきたココちゃんの上目づかい。今は理性が吹っ飛んでしまいそうだった。


「水着……似合ってた、よ……。」

「え?」

「凄く可愛かった。 だから他の奴に見せたくなくて、ついあんなキツイ言い方しちゃったんだ……ごめん。」


ココちゃんはふくれっ面で俺の頬を両手で挟んだ。


「あの時は本当に傷付いた。」

「うん……ごめ……」

「でも今の言葉嬉しかったから、忘れてあげる。」


ふくれっ面から一瞬にして満面の笑みに変わった。俺の大好きなココちゃんの屈託のない笑顔。

_もう限界だ……。


「俺、ココちゃんが好きだよ。」