_あ〜ダル……。

夏休み中に一日ある登校日。サボろうかと思ったけど、それが親にばれたら今後の遊びに響くから、怠いけど真面目に登校した。


「お昼学食行こーってなってんだけど、吉良も行こうよ!」


同じクラスの女友達に誘われて、どうせ暇だし一緒に学食に行くことにした。


「春姫、お前も行く?」

「私もいいの?」

「みんな適当に誘ってるみたいだし、いーんじゃん?」


中学からの友達で蒼汰の彼女の春姫。俺の周りには派手で猫かぶりな女が多いけど、春姫は違う。初めて話した時に、ココちゃんに少し似ているなと思った。

みんなで学食に向かっていると、ズボンのポケットに入れていたスマホが震えた。

画面には蒼汰の文字。


「はいはーい。」

「お前今度は何しでかしたんだよ。」


_は? いきなり何だよ。


「何の話し?」

「右京にーから電話がかかってきて、お前が今日学校に来てるか聞かれた。」

「右京が?」


_そういや電話チョーかかってきてたな。 あとメールも……ま、全部フルシカトしてやったけど。