「お前今日バイト?」

「あ、うん。 そうだよ。」

「そんな状態でバイト行くの!? 事情話して暫く休みにしてもらった方がいいんじゃないの!?」

「あたしもそう思う。 葉山さんに話してみなよ?」

「見た目より痛くないし、足はズボン履いてれば分かんないし、顔もマスクしてれば分かんないから大丈夫だよ。」


愛と恭平に嘘でしょ?みたいな顔をされてちょっと困った。

愛たちが心配してくれるのは有難いけど、葉山さんに話して責任感じちゃったら悪いから、出来ればみんなに言ったみたいに転んで怪我したって事にしておきたい。


「今日は取りあえず休め。」

「もーだから大丈夫だってば!!」

「お前が連絡しねーなら、欄に葉山さんの連絡先聞いて俺が連絡する。」


_え!? それは困る……。

うーちゃんなら本当にやりかねないと思って、渋々頷いた。


「でも休むのは今日だけだからね。」

「本当に体が大丈夫ならな。」

「だから大丈夫っだってば……じゃあ今日はうーちゃんに怪我の手当してもらう。 そしたらたいしたことないって分かるでしょ?」

「あぁ、そうだな。」


うーちゃんたちのいる所で、葉山さんに体調が悪いからお休みさせてほしいとメールを送った。学校に居る間に“気にしないで、お大事に。”と返信が来た。申し訳なさが胸に広がった。