屋上につながる階段の所まで連れて来られ、そこで漸く手を離してくれた。
「急にどうしたの?」
「どうしたのじゃねーだろ!!」
もの凄い剣幕で怒鳴られ、一瞬で体が強張った。
「部活が終わって高尾先輩と偶然会ったんだけど……話し聞いたよ。」
愛に言われてやっと状況を理解した。
「心、あんた……マジ無事で良かった……。」
みんなの視線に居た堪れなくなって視線を下げた。後ろに一歩下がると背中に冷たい壁が当たった。
「何があったのかちゃんと話せ。」
さっきまでは凄く怒った声だったのに、急に優しい声になったうーちゃんの言葉に目の奥が熱くなった。
話し終えると、うーちゃんに頭を抱き寄せられた。うーちゃんの胸におでこをくっつけたまま「心配かけてごめんね。」と言うと、「心配かけたくねーなら今度からちゃんと話せ。」とまた怒られた。
「心ちゃん、頑張ったね。」
恭平に笑って返すと、頭をポンポンっとされた。愛からは顔を覗きこまれて「残りそうな傷はなさそうだね。」と言われた。
「急にどうしたの?」
「どうしたのじゃねーだろ!!」
もの凄い剣幕で怒鳴られ、一瞬で体が強張った。
「部活が終わって高尾先輩と偶然会ったんだけど……話し聞いたよ。」
愛に言われてやっと状況を理解した。
「心、あんた……マジ無事で良かった……。」
みんなの視線に居た堪れなくなって視線を下げた。後ろに一歩下がると背中に冷たい壁が当たった。
「何があったのかちゃんと話せ。」
さっきまでは凄く怒った声だったのに、急に優しい声になったうーちゃんの言葉に目の奥が熱くなった。
話し終えると、うーちゃんに頭を抱き寄せられた。うーちゃんの胸におでこをくっつけたまま「心配かけてごめんね。」と言うと、「心配かけたくねーなら今度からちゃんと話せ。」とまた怒られた。
「心ちゃん、頑張ったね。」
恭平に笑って返すと、頭をポンポンっとされた。愛からは顔を覗きこまれて「残りそうな傷はなさそうだね。」と言われた。