めくるめく恋心

顔を洗ってリビングに戻ると、千里がアイスティーを用意してくれていた。


「いつもアイスティーだから。 コーヒーとかの方が良かった?」

「ううん、ありがとう。」


グラスを受け取ってアイスティーを一口飲んだ。ノンシュガーの甘くないアイスティー。


「何か食べる?」

「……食欲ないから大丈夫。 千里はご飯食べたの?」

「軽くね。 それより体は大丈夫?」

「体中痛いけど、平気だよ。 心配してくれてありがとう。 千里はちゃんと眠れた? 私のせいで寝にくかったよね? ごめんね……。」

「そんな事ないよ。 抱き心地がよくていつもより良く眠れたかも。」

「あははっ、良かった。」


ソファーの上で肩が触れ合うくらい近づいた。

_和むなー。


「うーちゃんからは『お前がいるとゆっくり眠れないから自分のベッドで寝ろ!』って言われるから、悪い事しちゃったなって思ってたんだ。」


突然千里の体が離れて、そのまま私はソファーに倒れこんだ。ビックリしていると、上から顔を覗きこまれた。


「え!? 篠宮君と一緒に寝たりするの!?」

「いつもじゃないよ? 怖いテレビとか見ると一人で寝るのが怖くって、無理矢理うーちゃんのベッドに潜り込んで寝てるの。」