めくるめく恋心

_ん〜……あれ……?

寝返りを打って抱き枕を探すけど見つからない。手探りで探してもかすりもしない。仕方なく目を開けて、飛び起きた。

_ここ家じゃなかった!! っ、イタッ……!

傷がどうのじゃなくて、全身筋肉痛みたいな痛みが走った。体が重い。

時計を見ると朝の六時半を過ぎたところだった。

_千里は?

部屋を出てリビングを覗くと、千里の姿が見えた。


「おはよう。」

「あ、心。 おはよう。」

「私も急いで支度するね。」

「何で?」

「何でって、千里部活でしょ?」

「そうだけど、心はゆっくりしてていいよ。」


そうは言われても流石にそれは申し訳ない。私は首を横に振った。


「お家の人が誰もいないのにいるのは悪いよ。 だから千里と一緒に出る。」

「そう? 俺は帰った時に心が居てくれたら嬉しかったんだけどな。」


千里は私の頭を抱き寄せた。石鹸の良い香りがした。

_シャワー浴びたのかな? 優しい香り。