めくるめく恋心

「すぐそこの道路からバスが出てるので、それで駅まで行きますから大丈夫ですよ。 勝手してすみません。」


_まだ20時前だし、バスも電車も余裕であるでしょう。


「みんな自由にやってるし、気にせず帰って大丈夫だよ。 この時間なら大丈夫だと思うけど、もし何かあれば連絡する事。 いいね?」

「はい、分かりました。」


次は蒼汰君の所に向かった。


「え!? 帰るんっすか!?」


蒼汰君の言葉にその隣にいるきーちゃんがチラッとこっちを見た。

_気まずい。


「急用が出来ちゃって……それでね、春姫ちゃんと一緒に居てあげてくれないかな?」

「あ、うん、オッケーっす。」


_これで二人が一緒に居ても可笑しくないよね。

急に帰る事にしたから、これくらいはしておかないと春姫ちゃんに申し訳ない。


「吉良、お前駅まで送ってあげたら?」


きーちゃんの腕に絡みついている女の子に「えぇ!?」と不満たっぷりな声で言われ、「一人で大丈夫。」と言って直ぐにその場を離れた。兎に角早く一人になりたかった。