めくるめく恋心

「麺のびんぞ。」


うーちゃんに言われて慌ててラーメンを食べた。もう若干伸びてる……そして麺が柔らかくなってる……。美味しいラーメンが台無しだ。次は気を付けよう。


「右京が学食なんて珍しーね。」

「あ? 欄(らん)、お前香水くせーんだよ。」

「この香り嫌い? じゃあ右京と同じのにしよっかなぁ。」


突然後ろからうーちゃんに抱き付いた上級生の女の人に、何故かキッと睨まれた。化粧ばっちりのお色気むんむん。制服着てても分かるくらい大きな胸。お姉様って感じ。

凄いジロジロ見られてるけど……これって品定め的な?


「ちょっとちょっとー、イッチーが怖がってんじゃぁん!!」

「え!?」


マッキー先輩に頭を抱き寄せられ、慰める様に頭をナデナデされ固まってしまった。

_この体勢はいったい……?


「うあっ!?」


うーちゃんに腕を引かれて、マッキー先輩と体が離れた。ホッとした。