めくるめく恋心

明日泊まるのは葉山さんが所有するコテージらしく、急きょ時間が空いた葉山さんも参加することになった。明日は結構参加者がいるらしく、私が思っていたよりも大がかりな遊びみたいだ。

きーちゃんと微妙な感じが続いているから、本音を言えば明日の予定はキャンセルしたい。気持ちだけじゃなくて、最近は夏バテ気味で体調も良くなくて、体的にも辛い。けど春姫ちゃんの事を思うとキャンセルできなかった。


「吉良君が守ってくれるだろうしね。」

「うん、そうだね。」


千里にはきーちゃんとの事を話していない。話せるわけがない。

今回は葉山さんも来てくれると聞いた時は少しホッとした。今の状態だときーちゃんはまともに私と口も聞いてくれないだろうし、かと言って春姫ちゃんと蒼汰君の邪魔はしたくないしでどうしようかと思っていたから、葉山さんの存在は大きい。


「サッカーが落ち着いたらまた二人で何処か遊びに行こうね。」

「うん! 行きたいところとかしたい事考えておくね。」

「俺も考えとくよ。」

「楽しみですね!」


千里の事をパパたちに話したらママと千代さんは喜んでくれた。けどパパと昭人さんからは「どんな男だ!?」ともの凄い形相で詰め寄られた。いじけるパパたちをママたちは笑いながらたしなめていた。その時に千代さんから小さな声で『それで吉良の機嫌が悪いのね。』と言われた。千代さんも『子供がいじけてるだけだから、気にする事ないわよ。』と、うーちゃんと同じような事を言っていた。

パパたちの事はそっちのけで、ママ、千代さんと三人で恋愛話で盛り上がった。主にママたちの馴れ初め話。パパたちは居づらくなったのか、二人でいそいそと何処かへ出かけて行った。その姿があまりにも可愛くて、私は思わず笑ってしまった。