きーちゃんとはギクシャクしたまま夏休みに突入した。そんな中今日は初めてのお墓参り。ニューヨークからパパとママも駆けつけてくれた。


「仕事大丈夫なの?」

「こういう時くらい休まないとな。」

「とか言いながら、そんなに休み取れなかったのよ?」


ママの突込みにパパは苦笑いを浮かべた。

_久しぶりに会ったけど、パパもママも変わりなく元気そうで安心した。


「大丈夫か?」


心配してくれるうーちゃんに笑って返した。


「インターハイ前で大変なのに部活休ませちゃってごめんね。」

「お前は気ぃ遣い過ぎなんだよ。 こういう日くらい周りの事気にすんな。」


そう言ってうーちゃんは私の頭をくしゃっとした。うーちゃんの優しさが嬉しくてつい頬が緩むけど、その先に居るきーちゃんを見てその緩みもキュッとしまった。


「きーちゃんも忙しいのに今日はありがとう。」

「別に? おじさん、おばさん、それにマコちゃんにはお世話になってたから。」


顔は笑ってるのに目は冷めている。そうさせたのは私かもしれないけど、そろそろ心が折れてしまいそうだった。

千代さんと昭人さんは何も言わないけど、私ときーちゃんがギクシャクしている事に気付いていると思う。