二年になって数日後、クラスに転校生がやってきた。教室に入ってきたときは綺麗な子だと思った。けど、自己紹介を始めた途端それは可愛いへと変わった。

偶然隣の席になった転校生とは気付けば一番仲良くなっていた。


「心〜! おっはよーって、何その顔!!」


昨日高尾先輩と抱き合いっていたという話を友達から聞いて、からかい半分で話を聞こうと思っていたら、心は泣きはらした顔をしていた。

そんな心はあたしの顔を見るなり泣きそうな顔になった。


「待て、待て、待て、待て!! ちょっ、こっち!!」


心の手を取って無理矢理教室を出た。

_この時間サボれるとこってどこだっけ!?

色々歩き回った結果、視聴覚室に入った。


「どうしたの!?」


口を開くなり泣き出した心。一生懸命話そうとしてるけど聞き取れない。

_取りあえず落ち着くまで少し待つか。

鼻水を啜り上げながら涙を拭う心にハンカチを手渡した。すると「ありがとう。」と掠れた声でお礼を言われた。


「話せそう?」


心はコクリと頷いた。