その日の夜、うーちゃんの部屋にお邪魔した。いつもの様にグダグダ話をしながらソファーで寛いだ。私が一方的に話しているだけで、うーちゃんは主に相槌をうってるだけ。


「で? 本題は?」

「えへへ、気付いてた?」

「お前は分かり易いって前から言ってんだろ。」


_この先もうーちゃんには誤魔化しとか隠し事とか通用する気がしない。

私はクッションをギュッと抱きしめた。


「コ……」

「千里先輩と付き合う事になったよ。」


言う直前、勢いよくドアが開き、きーちゃんが入ってきた。


「お前ノックぐらいしろよな。」

「ビックリし……」

「今のどういう意味?」


きーちゃんに言葉を遮られた。初めて見るきーちゃんの表情に私は困惑した。


「どういう意味って……?」

「だから! 千里先輩と付き合うって何!? 千里先輩って体育祭の時一緒に弁当食べた人でしょ!? 何で!? 早瀬先輩は!?」

「…………。」


凄い剣幕で捲し立てられ何も言えなくなってしまった。今の状況を上手く把握できない。