めくるめく恋心

ワイワイ話をしていたら、気付けばパンケーキを完食していた。


「ちょっとお手洗いに行ってきますね。」

「うん。」


鞄からハンカチと化粧ポーチを取り出した。


「あれ? 何か落ちたよ。」

「へ?」


床に手を伸ばした千里先輩が急に動きを止め、先輩の手の先のものを見て私も固まった。

_これは!!

慌てて拾い上げ、鞄に押し込んだ。


「ち、違うんです!! これは愛が備えあればなんとかーって言って、それで、渡された?っというか何というか……!!」


_もうヤダ! 恥ずかし過ぎる!!


「あははっ、心ちゃん焦り過ぎ! 愛ちゃんらしいね。 いつも持ち歩いてるのかなって思ってビックリしたよ。」

「見た事はありますけど、使ったこともなければ触ったのも今日が初めてです!!」


驚いた顔をする千里先輩を見てやってしまったと思った。

_私今何言った!? 余計な事口走ったよね!?

慌てて立ち上がってトイレに向かうと、後ろから千里先輩の笑い声が聞こえた。更に恥ずかしくなった私はダッシュでトイレに向かった。