めくるめく恋心

数年ぶりの鎌倉に少しずつテンションが上がってきた。


「少し歩くけど、海辺に行かない?」

「行きます!!」


_最後に来たのっていつだったかな? 思い出せないくらい前だ。 家族で一度行ったっきりかもしれない。

駅から海まで少し距離があるけど、話していると楽しくて、あっという間に海についてしまった。


「裸足になってもいいですか?」

「あはは、じゃあ俺も裸足になろうかな。」


早速裸足になり、靴を片手に並んで海辺を歩いた。

日差しはあるけど気持ちのいい風が吹いている。

カップルとか友達同士とか、イヌを散歩させてる人とか色んな人がいる。時間もゆったり流れてる感じがしてリラックスできる。


「うわっ!」


砂に足元を取られてこけそうになった。けど、すかさず千里先輩が腕を掴んでくれて、こけずにすんだ。


「すみません。 ありがとうございます。」

「危なっかしいよね、心ちゃんって。」


そう言って千里先輩は私の手を取った。私はその手を振りほどかなかった。嫌だと思わなかったから……。