めくるめく恋心

お昼ご飯を食べ終えて、私たちは直ぐにファミレスを出た。

普通に改札を通ろうとしたら、千里先輩に止められた。「ちょっと待ってて。」と言われて待っていると切符を渡された。

_え!?


「こんなところまで行くんですか!?」

「今から行けば帰りもそんなに遅くならないと思うから。 一緒に行きたいところがあるんだ。」


笑顔の千里先輩に促されて、おとなしく改札を通った。目的地に驚いたけど、たまにはこういうのもいいかなと思い始めてきた。

電車に揺られながら、私たちは他愛もない話をした。

千里先輩の柔らかい雰囲気のおかげか、一緒に居て緊張をしたことはない。


「そういえば、輝夫に彼女が出来たんだよ。」

「え!? そうなんですか!? 良かったですね!」

「いつまで続くか分からないけどね。」


千里先輩の言葉に妙に納得してしまった。輝夫先輩って友達として付き合う分にはいい人なんだけど、付き合うと大変な人だと思う。ノリが軽いし、女の子も一緒に遊んでるって言われたらきっと気が気じゃない。

話しをしていると海が見えて来た。海が太陽に照らされてキラキラ光っている。

_綺麗……。

降車駅について駅の外に出ると、平日にも関わらずそれなりに人で賑わっていた。