めくるめく恋心

仲睦まじくご飯を食べている蒼汰君と春姫ちゃん。二人を見ていたら羨ましくなる。


「ねーココちゃん。 夏休みにみんなで海に行こうって話になってるんだけど、ココちゃんも行かない?」

「みんなって……このメンバーでって事?」

「ううん。 モデル仲間!」


_え!? モデル仲間!?

蒼汰君と初めて会った時の事を思い出した。

_モデル仲間って事は、ああいう感じの人たちばっかりって事だよね?


「私邪魔だろうし、遠慮しておくよ。」

「えぇ〜!! 邪魔なんかじゃないよ! ココちゃんが来てくれたらもっと楽しくなるのに……。」


シュンとしたきーちゃんを見ていると、何故か私が悪い事をしている気がしてくる。


「俺もココちゃんが来てくれると嬉しい、っというか、助かるんすけど……。」


気まずそうに蒼汰君が話に割って入ってきた。


「……どうして?」


理由を聞いたら行かなきゃいけなくなる気はしたけど、聞かずにはいられなかった。


「ココちゃんが来てくれるなら、春姫も誘えるかなーって思ったんで……。」


春姫ちゃんの顔を見ると、困った様な顔で笑われた。