めくるめく恋心

初めての学食はみんなが居てくれるおかげで凄く楽しい。このメンバーでいるのも楽しいけど、もっとたくさん友達ができればいいなって思う。


「午前中はどうだった?」

「色んな人に話しかけられてちょっと大変だったかな。」

「中休みやばかったよね。 心ってば軽くテンパってたしね。」

「愛ってばずっと笑ってたでしょ!?」

「助けた方がいいのかな〜?って思ったんだけど、心の反応見てたら面白くなっちゃってさ〜。」


「あはは」と笑う愛はその時の光景を思い出しているのか、中々笑いが止まらない。私は思い出すだけでまたドッと疲れに襲われる。


「俺たちが教室行くといつも囲まれてたもんね。 変な奴はいなかった?」

「変な奴? いなかったと思うよ?」

「本当に?? 心ちゃんってば、そのへん鈍チンだからパパは心配だよ。」

「パパって何だよ。」

「え? 右京がママなら俺はパパっしょ?」

「誰がママだ!!」

「パパが良かった?」

「そういう事言ってんじゃねーよ!!」

「っ、あはははは!!」


二人のやり取りが面白くて笑ってしまった。私からしてみても、こうしてうーちゃんが誰かと言い合いしたりしているところを見るのは新鮮だし、新たな一面を見られて嬉しい。