午前の部が終わり学食に行くとそこには既にココの姿があった。ココの周りには吉良君と蒼汰君、それから知らない男が一人。
「話しかけなくていいのか?」
「暫く様子見てみる。」
ちょっと話しかけ辛い雰囲気だし、タイミングを見計らって話しかけよう。
「最後の二人三脚思ったより盛り上がってたよね。」
一年の時に仲良くなった真里香(まりか)の言葉に確かにと思った。
「リハの時はみんなやる気なかったのにね。」
「吉良の時の盛り上がり方凄かったっすよねー。」
「吉良君の周りの子って普段からあんな感じなの?」
「ヤバいっすよ! マジで! 見た目もあんなだし、性格は掴みどころはないけど優しいっつーか、基本怒らない奴だし、男のファンも多いっすよ。」
男子バスケ部で一年生の寺門(てらかど)君が、普段の吉良君の様子を頼んでないところまで説明してくれる。妙に直に懐いている寺門君と真里香は一月ほど前から付き合い始めた。最初聞いた時は驚いたけど、二人でいるところを見ていると、何気にいいコンビだと思う。
_あ!
「ちょっと飲み物買ってくる。」
私が立ち上がると直も続いて立ち上がった。
私たちの視線の先には、お財布を胸元で抱えて自販機に向かって歩いているココの姿が居た。
「話しかけなくていいのか?」
「暫く様子見てみる。」
ちょっと話しかけ辛い雰囲気だし、タイミングを見計らって話しかけよう。
「最後の二人三脚思ったより盛り上がってたよね。」
一年の時に仲良くなった真里香(まりか)の言葉に確かにと思った。
「リハの時はみんなやる気なかったのにね。」
「吉良の時の盛り上がり方凄かったっすよねー。」
「吉良君の周りの子って普段からあんな感じなの?」
「ヤバいっすよ! マジで! 見た目もあんなだし、性格は掴みどころはないけど優しいっつーか、基本怒らない奴だし、男のファンも多いっすよ。」
男子バスケ部で一年生の寺門(てらかど)君が、普段の吉良君の様子を頼んでないところまで説明してくれる。妙に直に懐いている寺門君と真里香は一月ほど前から付き合い始めた。最初聞いた時は驚いたけど、二人でいるところを見ていると、何気にいいコンビだと思う。
_あ!
「ちょっと飲み物買ってくる。」
私が立ち上がると直も続いて立ち上がった。
私たちの視線の先には、お財布を胸元で抱えて自販機に向かって歩いているココの姿が居た。


