めくるめく恋心

一時間目の英語が終わって、教室が騒がしくなる。


「昨日どうだった?」

「ちゃんと話したら分かってくれたよ。 幼馴染を失くさなくて良かった。」

「そっか。 良かったじゃん。 ってか、五十嵐とも幼馴染とは思ってなかったからビビった。」


愛にも簡単に話をした。私の事、そして幼馴染三人の事を。そして昨日はびくつく私の背中を愛が押してくれた。


「早瀬とは?」

「秋ちゃんとは時間がかかるかな……もしかしら今のまんまかもしれないし……まだ分かんない。」

「まーそうだよね。 それで? 高尾先輩とはどーなのよー?」


ニタニタ笑う愛。体育祭の日に告白されたと愛に言うと、『付き合ってみればいいじゃん』と言われた。うーちゃんからも『お前がいいならいいんじゃね?』と言われた。


「千里先輩とは今までと変わらないよ。」

「せっかくのチャンスなのに勿体ない! 心の気持ちも分からんでもないけど、取りあえず行動してみるのも手だと思うんだけどねー。 気持ち後付けでもいいんじゃないの?」


私も愛が言ってる事はよく分かる。でも後付けの気持ちが芽生えなかったら?と思うと、怖くて行動できなかった。そんな事になったら結局は千里先輩を傷つけて終わってしまう。


「やっぱり秋ちゃんの事忘れられないし、もう少し考えてみる。」

「小さい頃からずっと一緒だったんだもんね。 そりゃ簡単じゃないか。」