めくるめく恋心

会えなかった数年の話しをした。

話すことがありすぎて、聞きたいことがありすぎて、時間が過ぎるのはあっという間だった。


「秋生の事なんだけど……。」


恵奈ちゃんの言葉に胸がキュッとなった。

体育祭の日に見かけた秋ちゃんは知っている人な筈なのに、知らない人に見えた。一番近くにいたはずなのに、今はこんなにも遠い存在なんだと目の当たりにした。


「あいつも混乱してる。 お前の事忘れてぇとかそんなんじゃねぇから、もう少し待ってやってくんねーかな。」

「私は自分の事ばっかりで、秋ちゃんの気持ち全然考えてなかった。 せめてまた話せるようになれたら嬉しいけど、今は顔が見られただけでも良かったかなって思ってるよ。」


_それだけじゃ寂しい。

強がっていても、結局はそんな事ばかり思ってる。けど私の気持ちを押し付けたところで秋ちゃんを急かすだけだから、今はまだ時間に頼るしかできない。時間が全てを解決してくれるとは思ってないけど、今はそれ以外考え付かなかった。


「恵奈ちゃんと直ちゃんとこうしてまた話ができる様になれて嬉しい。」

「私もだよ。 また色々遊びに行こうね。 それからお泊り会も再開しなきゃね。」

「あはは、お泊り会懐かしい。」


前は月一くらいで定期的に恵奈ちゃんとお泊り会をしていた。もうそんなに頻繁にはできないかもしれないけど、またできたら本当に楽しいだろうな。

緊張していた筈が、今ではすっかり緊張はなくなっていて昔の様にリラックスできていた。

またみんなと色んな思い出を作っていきたいと思った。