めくるめく恋心

「恵奈ちゃんもこの学校なの?」


体操着を着ている恵奈ちゃんを見て、今更ながらそんな事を思った。


「え? 吉良君から聞いてないの?」

「きーちゃんから?」

「ココの事は吉良君が教えてくれたんだよ。 今日ココが体育祭に来るのも吉良君から聞いてて、直とココに会おうって話してたの。」

「そうだったんだ……。」


きーちゃんが色々してくれてたなんて全然知らなかった。みんなに守られてばかりの自分が嫌になる。そう思いながらも嬉しかった。


「俺も何か飲みたくなったぁー!!」

「うわっ!?」


突然きーちゃんに後ろから抱き付かれ、心臓が飛び出るかと思った。

_いつも急なんだから。


「五十嵐(いがらし)先輩、藤間(ふじま)先輩こんちはーっす!」

「相変わらず元気な奴。」

「五十嵐先輩は相変わらず顔が怖いですよー。」

「あぁ?」

「ヤダこわーい!」


ふざけながら私の後ろに隠れるきーちゃん。可愛くてしかたがない。

今こうしてみんなで話せているのはきーちゃんのお蔭。