カチン
針の音が大きくなった気がした
ぴったりと8時を示す時計
そして8時0分5秒
ベッドに放り投げてたスマホから
着信音が流れ出した
音楽は登録してないから初期設定のまま
1コール…
2コール…
3コール…
「…もしもし?」
「ごめんね、急に」
控えめな
いつものしぃの声だ
なんでかなあ
しぃの声聞いたら安心しちゃう
「ううん、で、話って何?」
まずはしぃの話を聞くって決めてた
それから私の気持ち伝える
「いや、大した話じゃないんだけどさ…」
「ん?」
今日はやけに焦らされる気がする
しぃにも、風斗にも
それなのに話は急展開すぎる
「好きだなーって思って」
「…は?」

