「お前さ、もうちょっと欲張りになっていいんじゃねえの?」
「何それ」
"欲張り"
「他の奴のこと優先しすぎ。」
「私が好きでやってるんだからいいでしょ」
たぶん、ていうか絶対
桜ちゃんとしぃのこと言ってる。
私が桜ちゃんに協力してるの、
風斗はわかってる
だっていつもそうだから
風斗は知らない間に情報を得て
勘づいて、整理して
鈍いしぃとは正反対
誰よりも一番に気づいちゃう
そして優しいから
こうやって気遣って、助言なんてしちゃって。
「好きでやってる?ひなた、嘘つく割には下手だよなー。」
「は?」
突然むすっとしたように言われて
なんかそれが気に食わなくて
「嘘なんて言ってない」
「ほらまた嘘ついた」
嫌だ、嫌だ、嫌だ
自分の心が見透かされてるみたいで嫌だ。
必死で多い隠そうとしてるのに
その皮を勝手に剥がして露にして
"隠れられねーよ"
って言われてるみたいで
…嫌だ

