「セーフか!?」
その一言で
下がってた顔は一気に上を向いた
この場の雰囲気が
ごろっと変わった気がしたんだ
「ははっ、汗だくじゃん」
掛けてきたその人を見ると
思わず笑いがこみ上げてきて
我慢なんかできなくて吹き出しちゃう
だって風斗ってば
しぃよりも汗かいてるし
爽やかの欠片もないんだから
「これあげる」
私はカバンから
ベリー系の汗ふきシートを取り出して
それを風斗に手渡した
「ん、さんきゅ」
それを風斗は受け取って
一枚だけ取り出して
"あっま"
なんて言いながら
「なんだよ、お前浴衣かよ?」
「浴衣着ちゃ悪い?ん?」
しぃにその話を振られたときは
自分でも想像以上に照れちゃって
顔なんてあげられないくらいだったのに
やっぱり友達だと違うみたい
恥ずかしさは確かにあるけれど
上手くごまかせる
「似合ってんじゃね?」
「きも!」
風斗が褒めてくるなんて…きも
っていうの冗談だけど
本当は嬉しい
もしかして私ツンデレ?いやいや違う
いつもどおり
いつもどおり
なんだか気分上がってきちゃったかも

