「大丈夫だよ。本当に、しぃは友達だから」
ははっと笑ってみせて
でもちょっぴり泣きそうになって
バレてしまわないように
私は空に手を伸ばした
「ほら、しぃって雨みたいでしょ?静かで、冷静でどこか寂しそうで」
この真っ青な空とは正反対。
彼女はうんうんと頷きながら。
「私、小さい頃から雨嫌いでさ。外に出れないし髪はうねるし気分は落ちるし」
そしたら桜ちゃんは
"うんそうだね"って笑いながら聞いてくれる
たぶん聞き上手なんだろうな
そうやって聞いてくれると
なんでも話しちゃいそうになる
「しぃは雨が好きで、私は嫌い。ほら、正反対でしょ?」
自分で自分を否定してるみたい
"私は雨なんか嫌いよ"
"私は______しぃなんか眼中にないわ"
そう言ってるみたいで
自分が嫌になる
分かってるのに分かってない
もう本当に
自分に腹が立つ
けれど逆にそれが馬鹿らしくて
開きおっちゃいそう

