私は桜ちゃんの話を
頷きながら淡々と聞いていて。
「ほら、青山くんってどこか寂しそうに笑うでしょ?それ見たら気にならずにはいられないよね」
ふふっと楽しそうに笑う彼女
きっと今
桜ちゃんの頭にはしぃの笑顔が浮かんでる
私も…同じ
しぃは時々悲しそうな
寂しそうな笑顔を見せるんだ
まるで静かに降り注ぐ雨みたいに…
「私は、ひなたちゃんが羨ましいなあ」
「え?」
突然そんなこと言うものだから
なんて返したらいいか分からなかった
どうして?
私の何が羨ましいの?
私は、桜ちゃんのほうが羨ましいのに
「だって青山くん、ひなたちゃんといる時楽しそうだから」
「…そんなことないよ」
だって私達は
"友達"なんだから
それ以上でもそれ以下でもないんだよ
私達はそこから先に進めないんだよ、きっと

